猫のフケが気になるということはありませんか?
フケは皮膚の新陳代謝によるものですので、健康な猫でも少量のフケは出ています。少量のフケであれば毛繕いで取り除かれるため「フケが気になる」ということはあまりないでしょう。
ところが、何らかの異変が起こると毛繕いではフケを取り切れなくなり、目立つようになります。今回は猫のフケについて解説します。
Contents
猫のフケはどうして出るの?
健康な猫でも少量のフケは出る
フケがすべて「皮膚の異変のサイン」というわけではありません。フケは新陳代謝の過程で古い皮膚が剥がれて新しい皮膚に変わるときに出るものです。少量のフケであれば、それは皮膚の新陳代謝が正常に行われている証拠です。
ただし、飼い主さんが「気になる」と感じるほどのフケや、明らかにフケが増えたという場合は、皮膚に異変が起こっているサインと考えられます。
栄養の偏り
栄養の偏りがフケの原因になることがあります。極端に特定の栄養素が足りなくなると、栄養不足が皮膚に影響を与えて新陳代謝が乱されてフケが増える可能性があります。
乾燥やストレス
空気が乾燥して猫の皮膚の水分が足りなくなると、フケが出やすくなります。冬場は特に注意が必要ですし、夏場でもエアコンで乾燥した室内で生活している場合は皮膚が乾燥しやすくなります。
そして、ストレスがフケの原因になることがあります。猫はデリケートな生き物ですし、ちょっとした環境の変化が大きなストレスになって皮膚に影響を与えることがあります。
ウイルスや細菌に感染している
フケの大量発生を軽視できない理由は、ウイルスや細菌への感染が原因で表れる場合があるからです。
真菌感染症はその代表例と言って良いでしょう。真菌とはカビの一種で免疫力が低下している時には特に感染しやすくなります。目や口、耳といった皮膚が柔らかい場所に発症することが多いとされています。
猫の皮膚が真菌に感染するとフケが増えるだけでなく、円形の脱毛がみられたり、患部が白っぽくなってカビが生えたような状態になったりします。
真菌は人や他のペットに感染することがあるためできるだけ早期の対応が必要です。真菌感染症が疑われるときには、できるだけ早く獣医師に相談して治療を開始しましょう。
他にも、猫の皮膚にノミ、マダニ、シラミ、疥癬が寄生するとフケが出やすくなることがあります。これらの寄生虫はかゆみを発生させるため、猫が自分で皮膚を頻繁に搔くようになりフケが増えます。
疥癬に感染している場合は、特にかゆみが強く現れやすくカサブタのようなフケが大量に発生します。
アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎が原因でフケが増えることがあります。どちらも皮膚の病気で、フケ以外にも発疹やかゆみなどを併発するケースがあります。
いずれの場合も、獣医師による治療やアレルゲンの特定をしてから治療をする必要があります。早めに動物病院を受診して治療をスタートすることを強く推奨します。
猫のフケを発見したらどうするべき?
猫のフケが「増えている」「気になる」という場合に、飼い主さんができる対策を解説します。
保湿と水分補給
フケが気になるときには、まず、保湿と水分補給が必要です。水分補給はフケの有無にかかわらず普段から必要ですが、水分不足が原因でフケが発生している可能性もありますので、特に気を配ってあげてください。
そして、保湿も必要です。猫の肌が乾燥してフケが出ている可能性がありますので、専用の保湿スプレーなどを使用して保湿してあげましょう。室内の空気が乾燥しているようであれば、加湿器の使用も効果的です。
ブラッシング
フケが気になるときには優しくブラッシングをしてフケを取り除きつつ様子を観察しましょう。このとき、皮膚に刺激を与えすぎないように注意してください。
フケが増えると見た目がよくありませんので、ついつい「全部きれいにとらなきゃ」と思ってしまいますが、猫の負担にならない程度のブラッシングにとどめるようにしましょう。
特に被毛の色が黒や茶色の子は、フケが増えるとより目立ってしまいますが、やりすぎは禁物です。ブラッシングはフケ対策に有効ですが、無理にすべてのフケを取り除こうとして皮膚に刺激を与えると逆効果になります。
ストレスケア
ストレスはフケやその他の様々な健康問題の原因になります。ですので、できるだけストレスがない環境を整えてあげましょう。もし、ストレスになるような環境の変化があった場合は、コミュニケーションを取って猫が安心できる環境を作ることでケアしてください。
こんなときは獣医師に相談してください
フケが気になるというだけではなく、発疹がある場合や皮膚を執拗に掻いてかゆみを訴える動作をしている場合、ただれや出血、脱毛がある場合はできるだけ早く獣医師の診察を受けた方がいいでしょう。
フケの大量発生は一過性のものがあるのも事実ですが、少しでも皮膚病や感染症の可能性がある場合は早めに動物病院を受診しましょう。
健康維持のためにオススメのサプリメント
猫の健康維持のためにオススメしたいサプリメントがあります。
フケの予防だけではなく全体的な健康維持のためにも栄養バランスを取ることはとても大切です。
ここでおすすめしたいサプリメントは「美腸活ふりかけ おなか元気!」という商品です。このサプリメントは、免疫学を専攻し豊富な経験を積んだ獣医師と共に開発されています。
普段の食事だけでは不足しやすい栄養素がたっぷり配合されていて、以前は動物病院で提供されていたサプリメントに改良を加えたというものです。
亜鉛酵母・マンガン・銅 | バリア機能のサポート |
乳酸菌生産物質 | 腸内環境の改善 |
核酸 | 新しい細胞を作るための成分 |
ビタミンE・A・D | 目や皮膚のバリア機能のサポートやカルシウムの吸収に必要な栄養素 |
グルタミン・タウリン | 栄養素を吸収する腸や免疫細胞のエネルギーになる |
上記の栄養素がバランスよく配合されています。
また、安全性に最大限の配慮がされているのも特徴です。化学添加物、保存料、着色料、甘味料、発色剤、苦味料、防カビ剤、防腐剤、酸化防止剤、光沢剤、漂白剤は使用しておらず、国内GMP認定の工場で製造されています。
加えて、サプリメントの使用方法がとても簡単であることも特徴です。パウダー状のサプリメントなので、いつも食べているフードにふりかけのように振りかけるだけです。できるだけ負担をかけずに、続けやすいものを選びたい飼い主さんにもおすすめです。
まとめ
今回は、猫のフケについてお話ししました。猫のフケは、少量であれば通常の新陳代謝が行われている証拠ですので神経質になる必要はありません。
しかし、フケの量が多いときは皮膚に異変が起こっているサインです。フケの大量発生は栄養の偏りやストレスが原因ということもあれば、感染症や皮膚病の症状として表れているケースもあるため注意が必要です。
皮膚の感染症の中には人や他のペットに感染するものもあります。フケだけではなく脱毛や発疹があるなどの感染症が強く疑われる症状が見られる場合は、早急の受診と治療が必要になります。
フケの予防法としては、栄養のバランスが取れた食事や保湿、ブラッシングなどがあげられます。また、栄養管理の方法として、普段のフードにサプリメントを加えて栄養の偏りを減らすことができます。