老犬の便秘の原因は様々ですが、腸内環境の変化も一因です。となると･･･ヨーグルトを食べさせれば「腸内環境改善になるのでは?」と思いますよね。
実は、ヨーグルトは注意点を守れば、老犬に食べさせてもいい食品です。今回は、ヨーグルトが老犬の便秘対策や予防にどのように役立つかについてご紹介します。また、ヨーグルトを与えるときの、注意点も含めて詳しく解説します。
Contents
老犬の便秘の原因は?
老犬の便秘には複数の原因が考えられます。まずは、消化機能の低下があげられます。犬も、高齢になると消化機能の働きが低下します。また消化酵素の分泌量が減少して、食べ物が十分に消化されにくくなることもあります。
また、老犬になって体力がなくなるとどうしても運動不足になりがちです。運動不足は腸の蠕動運動を低下させる要因になりますので、便秘を引き起こす一因となります。他にも、身体に合わない食事や十分な水分を摂取していないことや、疾患や薬の副作用で便秘を引き起こす可能性もありますし、ストレスが原因で便秘をしてしまう子もいます。
老犬になると消化機能が衰えてきますので、便秘や下痢などの排泄に関する問題は起こりやすくなってきます。
ヨーグルトにはどんな効果があるの?
ヨーグルトは乳酸菌などの善玉菌が含まれていることで知られている食品です。腸内フローラの維持や改善に効果があることは有名です。
ヨーグルトに含まれる善玉菌が腸内の善玉菌の増殖を促し、悪玉菌の増殖を抑制して腸内環境のバランスを保ちます。私達、人間がそうであるように、老犬も腸内フローラが健康な状態に保たれれば、消化機能に良い影響を与えますし、便秘の予防や改善の効果があります。
老犬にヨーグルトを食べさせる時の方法
ヨーグルトは老犬を含む犬に与えることができる食品です。ただし、そのままの牛乳は消化不良の原因となるため、人間が飲んでいる牛乳はNGですが、ヨーグルトは注意点を守れば老犬の健康維持のために食べさせることができます。
ヨーグルトはプレーンヨーグルト
まず、大切なのが犬にあったヨーグルトを選ぶことです。犬に食べさせる場合は、無糖のプレーンヨーグルトを選びましょう。そしてできるだけ、添加物が含まれていないことを確認してください。注意したいのが、犬にとっては有害なキシリトールなどの人工甘味料が含まれていないかです。
フルーツが入っていたり、甘さが加えられたりしているものは避けて、プレーンヨーグルトにしましょう。
少しずつ食べさせて様子をみる
そして、いきなり大量にヨーグルトを食べさせるのではなく 最初は少量のヨーグルトから始めてみてください。愛犬の体がどのように反応するかを観察しましょう。老犬の場合は特に、急に食べ慣れていないものを食べさせるとストレスになってしまいます。少量を食べさせてみて、ヨーグルトを食べた後に消化不良や下痢を起こさないか注意が必要です。
ヨーグルト自体は犬にとって有害ではないものの、添加物に注意する必要があります。また、初回から反応を慎重に観察することが重要です。特に最初の数回は、ヨーグルトを与えた後の様子を注意深く観察し、便秘の改善が見られるかどうか、また、下痢やアレルギー反応などの副作用がないかをチェックします。
量を調整して継続する
犬の体重にもよりますが、量は 初めは1日に小さじ1～2杯程度からスタートしましょう。そして問題ななさそうであれば、徐々に量を増やしていくのがおすすめです。もちろん、ヨーグルトは主食ではありませんので、おやつの一部として少量食べせればOKです。
問題がないようであれば、毎日継続して食べさせてあげると、ヨーグルトの腸内環境改善効果を最大限に引き出すことができます。時々食べさせるのではなく、定期的に与え続けることが重要です。もちろん、犬の健康状態に応じて適切な量を調整することが必要です。
老犬の便秘対策のその他の方法
ヨーグルトは老犬の便秘対策や予防に効果を期待できる食品ですが、ヨーグルト以外にも、老犬の便秘を改善するためにできる以下のような方法があります。
水分補給は便秘の予防に不可欠です。いつでも飲めるように、常に新鮮な水をたっぷり用意してください。
そして、食事も重要です。適度に 食物繊維を含んだ食事を取り入れて、便通を促すことができます。市販のものであれば、高齢犬用のフードもいいでしょう。
また、定期的な運動も欠かせません。 運動不足は便秘の原因の一つです。年齢や健康状態に応じた適度な運動をさせてあげてください。
ヨーグルトが老犬の腸内環境に与える影響
ヨーグルトに含まれる善玉菌は、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整えます。悪玉菌の増殖を抑制しして腸内フローラのバランスが整えてくれるため、消化吸収や便秘の改善と予防に効果的です。
老犬は、腸内フローラのバランスが崩れやすいため、ヨーグルトによる善玉菌の補給は特に有効です。
乳糖は分解できないがヨーグルトはOK
先ほども少しだけ触れましたが、犬が牛乳の乳糖を上手く分解できないのは愛犬家の間では割と知られていることです。老犬に限らず、犬や猫は人間が飲む牛乳を飲んでしまった場合は、乳糖を分解できずに下痢や消化不良を引き起こすことがあります。
「なら、ヨーグルトもダメなのでは?」と思ってしまいますが、ヨーグルトは製造する過程で発酵しているために乳糖は既に分解されているので、犬も食べられるのです。
ヨーグルトを犬に与えることで、乳酸菌の効能によって整腸作用や免疫力の向上が期待されます。乳酸菌は善玉菌を増やし、悪玉菌の増加を抑制して腸内フローラを改善しますので、結果として便秘の改善や予防、そして、免疫力の強化にもつながります。便秘に悩む老犬や食欲が低下している犬にヨーグルトを食べることで、栄養補給もできますし、乳酸菌の健康効果も期待できるのです。
サプリメントで腸内環境改善
老犬にヨーグルトを与えて便秘の予防や改善ができるとお話ししましたが、ヨーグルトだけでなくペット用サプリメントで腸内環境改善することもできます。
特定のペット用サプリメントは善玉菌を豊富に含み、これを与えることで腸内環境を整えるのに役立ちます。
ヨーグルトが身体に合わない子もいますし、賞味期限などにも注意が必要で管理が大変ですが、ペット用サプリメントなら手軽に老犬の便秘対策ができます。
まとめ
老犬の便秘の原因は様々ですが、ヨーグルトを与えることで改善できるケースもあります。
犬に与えるヨーグルトは、添加物が含まれていないプレーンヨーグルトを選びましょう。特に、犬にとっては有害なキシリトールや人工甘味料には注意してください。そして、ヨーグルトを与える際には、量と頻度、犬の健康状態も考慮する必要があります。
便秘予防や対策として、水分摂取、適切な食事、定期的な運動など、総合的なケアが重要です。また、ペット用サプリメントを利用するという方法もあります。
