老犬が下痢はよくある症状ですが、飼い主としてはとても心配なものです。
下痢の原因は多岐に渡りますが、原因のひとつとして考えられるのが「ドックフード」の問題です。ドックフードが合っていない場合にお腹の調子が悪く、下痢をすることがあります。この記事では、特に老犬が下痢や軟便の際にドッグフードはどんなものがいいのかを解説し、老犬の下痢の原因と対策について詳しく解説します。
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老犬の下痢の原因は?ドックフードも関係がある?
老犬が下痢をする原因として様々な要因が考えられます。
消化機能の低下や病気や感染症のサインというケースもありますし、ストレスが原因で下痢をしてしまうというケースもあります。そして、ドックフードが合っていないケース、そして、ドックフードの与え方の問題というケースも珍しくありません。そして、複数の要因が重なって下痢という症状を発していることもあります。
老犬は、若い犬より消化器系の機能が衰えていますので、ドックフードが若い頃と同じのままという場合は、老犬の身体にドックフードが合わなくなってきているという可能性もあります。
ドックフードにはいろいろな種類があり、ホームセンターなどでも様々な種類のドックフードが販売されています。中には、老犬用のドックフードもあります。市販のドッグフードを与えることは問題ありませんが、老犬の場合はとくに犬の年齢に合ったドックフードを選んであげることがとても大切です。
下痢をしている老犬のためのドッグフードの選び方
老犬が下痢をしている場合、まずできる対策として「ドッグフードの変更」が上げられます。老犬が下痢をしている場合には、具体的にどんなドッグフードがいいのでしょうか。
消化が良く栄養価が高いドックフード
まず、最初に考えたいのは、消化が良いドッグフードであるかどうかです。老犬は消化機能が衰えているため、消化不良を起こしやすくなっています。消化不良は下痢の原因になるため、まずは、消化しやすいものを選ぶことです。消化しやすいフードは、もちろん市販のものでも良いのですが、茹でた鶏肉やカボチャやサツマイモなど、消化に良いとされる食材で手作りすることもできます。
市販のドッグフードの場合は、老犬用のドッグフードであること、そして、消化を助ける酵素などが含まれている製品を選ぶと良いでしょう。高たんぱくで低脂肪であることもドッグフードを選ぶ際のポイントです。
もちろん、必要な栄養素がしっかりと含まれていることも大切です。
プロバイオティクスサプリメントを使用する
プレバイオティクスとは、健康な腸内細菌の成長を促すものです。最近では、ペット用サプリメントで乳酸菌などを含んでいるものがあります。このようなサプリメントの使用は、腸内環境を整えるのに役立ちます。プレバイオティクスのペット用サプリメントを飲むことで、腸内フローラが改善され、下痢を引き起こす原因でもある悪玉菌の増加を抑える効果が期待できます。
ドッグフードだけに注目して食事を変えるのではなく、サプリメントを使用して栄養素を補完することができます。
添加物や脂肪分にも注目する
下痢をしている老犬にドッグフードを与える場合、添加物にも注意しましょう。合成保存料、着色料、香料を避け、自然な成分から作られたドッグフードを選ぶのが理想です。
そして、ドッグフードは脂肪分が少ないものを選ぶと良いでしょう。高脂肪のドックフードは胃腸への負担になるため、下痢をしている老犬の場合は避けた方が無難です。
迷ったら獣医師に相談
獣医師の診断を受け、下痢の原因を特定することが重要です。下痢の原因には、アレルギー、感染症、消化不良、慢性的な病気など様々あります。そして、原因に応じた食事管理が必要になります。
どんなドッグフードを与えればいいのか、解らない場合は獣医師に相談してドッグフードを決めるのが確実です。
下痢をしている老犬にドッグフードの与えるときのポイント
老犬が下痢をしている場合のドッグフードの与え方や選び方のポイントをご紹介します。
ドッグフードは少量ずつ与える
老犬を下痢をしている場合、消化器系の問題であるケースがあります。そのため、一度に大量のドッグフードを与えると、その分だけ消化器官への負担が大きくなり、下痢の原因になってしまいます。
老犬に下痢がある場合は、胃腸の負担を減らすことが大切です。そのため、一日に数回に分けて少量ずつドッグフードを与えることが推奨されます。こうすることで、消化吸収での消化器官への負担が軽減されて、下痢の改善に役立ちます。
ドッグフードの変更は徐々に行う
老犬の下痢に対応するために新しいドッグフードへの切り替える場合は、いきなり全部変えるのではなく、徐々に変えていくのが理想です。急激な食事の変更は、老犬のデリケートな消化器官を刺激することにもなりますし、ストレスにもなります。それが下痢の原因になってしまうこともあります。
そのため、今までのドッグフードに新しいドッグフードを混ぜていって、少しずつ比率を増やしていく方法を取りましょう。少しずつ古いフードを減らしていく方法がおすすめです。
水分補給を忘れずに
下痢をしている犬は脱水症状を起こしやすくなっています。脱水症状はとても危険ですので、避ける必要があります。そのため、いつでも新鮮で清潔な水を飲めるようにしておくことが重要です。脱水症状は、特に高齢の犬にとっては特に深刻な健康問題を引き起こす可能性があるため、水分補給には十分注意してください。
ドッグフードだけでなく水を常に用意しておくことも忘れないようにしてください。
獣医師の診断を受ける
下痢が続いている場合、そして、血便、嘔吐、元気がない、飲み食いをしていないといった場合は、速やかに獣医師に相談することが重要です。老犬の下痢は重大な疾患が原因である場合がありますので、適切な診断と治療が必要です。また、脱水症状も命の危険を伴うため、水を飲んでいない場合やフードを食べなくっている場合もできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
まとめ
老犬の下痢は様々な原因が考えられます。前提として、まずは下痢の正確な原因を特定し、適切な対処をすることが大切です。そして、下痢の原因が、ドッグフードにあるというケースもあります。まずは、ドッグフードの選び方と与え方に注意しましょう。そして、必要に応じて獣医師のアドバイスを受けることが、愛犬の健康を守る上で重要になります。
老犬の下痢に対応する場合の、適切なドッグフードの選択と与え方は、下痢の回復と健康維持に不可欠のものです。
そして、老犬が下痢をしている場合、ドッグフードが老犬の身体にあっているかだけでなく、ドッグフードの栄養素や与える頻度も見直してあげてください。愛犬が元気で健康的な老後を過ごせるよう、ドッグフードの種類や質に気を配り適切なケアを心がけましょう。