老犬になると、様々な健康問題が出現します。その中でも、下痢は一般的な症状であり、うんちがゆるい状態が気になることがあります。
老犬のうんちがゆるくなることはよくあることですが、それでも飼い主としては心配です。うんちがゆるいのは、老犬の健康や精神状態に問題があるサインです。これが病気の徴候である場合もありますので、日常生活での適切な対応が必要です。
老犬のうんちがゆるいとき、対処法、予防策そして、原因について詳しく掘り下げていきます。
Contents
老犬のうんちがゆるい!原因は?
老犬のうんちがゆるくなっているときには、健康や精神の何かのサインであるケースがあります。このサインは何かを表しているのかについて、まずは考えられる原因からご紹介します。
フードが合っていない
老犬のうんちがゆるくなる原因として、最初に見直したいのが食事です。与えているフードが老犬の身体に合っていない場合に、消化不良を起こしてしまうことがあります。その結果として、うんちがゆるくなったり、下痢をしたりしてしまいます。
脂肪分や繊維質が多く消化に悪いフードや人間の食べ物を与えてしまった場合などがこれに当たります。老犬は特に、体力が衰えていますし、消化器官が敏感になっていますので、食事内容には注意が必要です。
ストレスを抱えている
老犬は身体だけではなく心もデリケートです。ちょっとした環境の変化や新しいペットお迎えなどの家族構成の変化、飼い主さんの生活スタイルの変化など、些細なことで老犬はストレスを抱えます。ストレスが消化器系に影響を与え、腸内環境のバランスが崩れたり消化不良が生じたりすることがあります。
うんちがゆるくなる原因としてストレスを無視することはできません。
腸内環境の変化
私達人間と同じように、犬も腸内環境のバランスが崩れると、うんちがゆるくなったり下痢をしたりすることがあります。老犬の場合は腸内環境のバランスが崩れることで、免疫力が低下してしまうため、特に注意が必要です。
病気のサイン
うんちがゆるくなったり下痢をしたりしている場合に、内臓疾患、消化器官の問題、感染症といった病気の徴候の可能性があります。老犬は体力が低下し、免疫力も弱まっています。外出が多い犬は、特に感染症のリスクが高まります。
うんちのゆるさは老犬のさまざまな健康問題の指標ともいえます。特に老犬の場合、こうした病気が原因で下痢を引き起こしている場合があります。
その他の原因
老犬のうんちがゆるくなる原因として、誤食(チョコレートやネギ類など犬に有害な物質を含むもの)や誤飲などもあげられます。
老犬は消化器系の機能が低下しているため、不適切な物を食べると消化不良や下痢を起こしやすくなります。
老犬のうんちがゆるいときの対処法
老犬のうんちがゆるい場合に飼い主さんができる対処法についてここでご紹介します。
消化がいい食べ物にする
うんちがゆるくなっているという時には、まず、老犬に与えているフードを見直してみましょう。
老犬に脂肪分や繊維質が多いフードを与えている場合や若い頃と同じフードを続けている場合などは、消化に良い食材、例えば白米や煮鶏などに徐々に切り替えて胃腸を休ませることができます。消化がよいフードは、老犬の消化器系の回復を助けます。
老犬は消化機能が低下しているため、フードも老犬に合わせたものである必要があります。特に、うんちがゆるい場合は消化器官を休ませるながら栄養補給をするためにも、消化が良く低脂肪の食事への切り替えはとても大切です。
水分補給をしっかりさせてあげる
うんちがゆるいというときは、排泄によって水分が奪われているため脱水症状を引き起こすことがあります。脱水症状をさけるためにも、十分な水分補給ができる環境を整えるようにしましょう。清潔で新鮮な水をいつでも飲めるようにしてあげてください。
獣医師に相談する
うんちがゆるい状態が改善しない場合や下痢になっているという場合、そして、血便、嘔吐、元気がない、水を飲まないというときは、直ちに獣医師の診断を受けることが重要です。
重大な疾患を抱えている可能性もありますし、脱水症状は命に関わる危険の状態です。
ストレスのない環境をつくる
老犬のうんちがゆるい原因として、ストレスがあります。そのため、まずは落ち着いた環境を用意して、できる限りストレスを減らしてあげましょう。安心してくつろげる寝床やスキンシップはとくに重要です。
老犬のストレスの原因を特定してケアをしてあげましょう。
老犬のためにできる予防策
老犬になるとうんちがゆるくなることはよくありますが、できるだけ予防したいものです。飼い主さんができる予防策についてお話ししたいと思います。
ペット用サプリメントの使用
普段から、ペット用サプリメントを使用するという選択肢があります。ペット用サプリメントの中には、腸内環境をサポートするための乳酸菌が含まれているものがありますので、うんちがゆるくならないようにするための予防策として効果を期待できます。
投薬を受けている場合や、治療中の病気がある場合、アレルギーを持っている場合などは獣医師と相談して取り入れてください。
普段から食事に気を配る
うんちがゆるくなる原因としてフードとの相性が上げられます。老犬は消化機能が低下していることが多く、フードが合わないというだけでもうんちがゆるくなることがあります。
フードは老犬の身体に合った高品質でバランスの取れたペットフードを選ぶか、鶏肉やカボチャ、サツマイモなどを使用して手作りするなどしてあげるとよいでしょう。そして、フードを変更する場合は、急な変更を避けることが大切です。今までのフードに少しずつ混ぜていって徐々にフードを切り替えて行ってください。
また、誤飲をさけること、食べさせてはいけない物をうっかり与えることがないように家族の間で情報を共有することも忘れないようにしたいですね。
ストレスを減らす工夫をする
ストレスが原因でうんちがゆるくなることがあります。老犬はとてもデリケートで敏感です。ストレス解消のための定期的な運動はもちろん、安定した生活環境やスキンシップを通した愛情深いケアなどでストレスを軽減します。
環境の変化がある場合は、いつも以上に気にかけてあげることが大切です。
まとめ
老犬のうんちがゆるい場合、その背景にはさまざまな原因があります。
ストレスや食事との相性が原因というケースもありますが、時に疾患や感染症というケースもあるため、放置せずに適切な対処法を取ることが大切です。
また、日常生活の中で腸内環境改善のためのサプリメントの使用やストレスのない環境づくり、食事の工夫などの予防策を講じることで、愛犬の健康を守ることができます。
老犬との生活では、常に健康状態に注意を払い、適切なケアを提供することが飼い主としてとても重要です。老犬との充実した生活を守るためにも普段からの予防や対策を知っておきましょう。