ビタミンDという栄養素があることは多くの方がご存じかと思います。ビタミンDは、私達人間にとっても欠かせない栄養素ですが、猫にとってもとても重要な働きをしています。
この記事ではビタミンDの働きや性質、そして、ビタミンDを摂取するためのサプリメントをご紹介します。
ビタミンDは骨の健康や免疫力に関わっている
ビタミンDは、骨や免疫力に関わっているとても重要な栄養素です。
骨の健康
ビタミンDには、カルシウムとリンの代謝を助ける働きがあります。カルシウムやリンなどのミネラルは骨と歯の形成に欠かすことができないものです。そのため、ビタミンDが不足すると、これらのミネラルを十分に吸収できなくなり結果として骨の強度が低下してしまいます。
また、ビタミンDは骨の再吸収の調製にも関わっています。骨の再吸収は、体がカルシウムを再利用するために行われるのですが、ビタミンDはこのプロセスで必要とされています。
免疫機能の強化
ビタミンDは免疫細胞(マクロファージ、T細胞、B細胞など)の機能を強化します。ビタミンDを適切に摂取することで、身体を外敵から守るための免疫系が強化されて、細菌やウイルスに感染するリスクが低下します。
また、ビタミンDには炎症反応を調整して、不要な炎症を抑える働きもあります。
細胞の成長と修復
ビタミンDは、細胞の成長や修復にも必要な栄養素です。細胞の健康を保ち新しい細胞を造るために欠かせません。骨の発達をサポートし、老化期には骨の健康維持と細胞修復を助ける働きがあるため、成長期の子猫や老齢の猫の場合はとくに重要な働きをしているといえます。
ビタミンDが足りないとどうなる?
ビタミンDは猫の健康維持に欠かせない栄養素であるため、不足すると様々なトラブルが発生します。
骨の異常
前述の通り、ビタミンDの不足は骨の健康に直接影響を与えます。骨軟化症や骨粗鬆症のリスクが高まり、骨折しやすくなることがあります。特に成長期の子猫では、骨の発育が不完全になる可能性があります。
免疫機能の低下
ビタミンDが不足すると、免疫機能が低下するため、細菌やウイルスなどの感染症に対する抵抗力が低下してしまいます。免疫力は、身体を感染症などから守る防御システムですので、免疫力が低下すると感染症にかかりやすくなります。
筋肉の弱化
ビタミンDの不足は筋肉にも影響を与えます。ビタミンDの不足で、筋肉が弱まってしまったり痛みや筋力の低下といった症状が現れることがあります。筋肉量が減ると、猫の運動能力が低下して運動不足に陥る可能性があります。
ビタミンDは過剰摂取もよくない
ビタミンDは不足すると様々なトラブルの元になりますが、だからといって取り過ぎもよくありません。ビタミンDの過剰摂取は、カルシウムの過剰蓄積を引き起こす原因になります。そして、腎臓や心臓等の臓器に深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。
中毒症状を引き起こす可能性
ビタミンDを摂取しすぎると中毒の症状が現れることがあります。
ビタミンD中毒になると、食欲不振、嘔吐、体重減少、頻尿、脱水症状といった症状が現れます。また、中毒症状が重篤になると、腎不全や心不全に至ることもあるため注意が必要です。
猫のビタミンD管理のポイント
ビタミンDは不足もよくありませんが、過剰摂取もよくないため適切な管理が必要です。そのためには、ビタミンDの管理が必要です。
ビタミンDの不足を防ぐためにサプリメントを与える際には、獣医師と相談して適切な用量や頻度を決定すると安心です。
サプリメントは必ず容量を守って与えること、そして、普段食べているフードの栄養成分もしっかりチェックしてバランスを取りましょう。
ビタミンDはどうやって摂取する?
ビタミンDは健康維持に欠かせない栄養素ですが、猫はビタミンDを生成することができません。そのため、ビタミンDを食事で口から摂取する必要があります。
食事でビタミンDを摂取する
ビタミンDは、食品から摂取することができます。特に動物性の食品に多く含まれています。魚の肝油や脂肪分が多い魚、卵黄などがビタミンDが多く含まれている食材として知られています。こういった食品をバランスよく含む食事を食べると、ビタミンD不足を防ぐことができます。
サプリメントで摂取する
栄養素は食事からとるのが基本ですが、なかなか難しいという場合はサプリメントを利用する方法があります。猫専用に開発されたサプリメントはたくさんの種類の物が市販されておりビタミンDが配合されているものもあります。
サプリメントを利用する場合、過剰摂取には十分に注意する必要がありますが正しく使えばビタミンDをはじめとする栄養素の不足を補うことができます。
ビタミンDを正しく摂取するためのサプリメント
必ず猫用のサプリメントを選ぶ
ビタミンDなどの栄養素を補うためには、サプリメントの利用が有効です。サプリメントを選ぶ時には必ず猫用のものを選んでください。
サプリメントは人間用のものの方が手に入れやすく種類も豊富ですが、猫と人間では必要としている栄養素も身体の大きさもすべてが異なりますので代用はできません。人間にとっては無害でも猫にとっては有害な成分もありますので、代用は絶対にしないようにしましょう。
猫用のサプリメントは、ペットショップでも取り扱いがあるところがありますし、通販でも購入できます。
サプリメントは徐々にスタートして継続する
サプリメントには、それぞれの商品ごとに規定量が定められていますが、スタート初日から規定量をいきなり与えるのはやめましょう。少しずつフードに混ぜて食べさせてあげて、徐々に量を増やして行きましょう。
猫用のサプリメントであっても身体に合わないこともありますし、猫の様子を見ながら慎重に始めましょう。
また、サプリメントは短期間ではなく継続することが大切です。無理なく続けられて使いやすく、負担にならない価格の物を選ぶことも大切です。
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ビタミンDやその他の栄養素を補給するためのサプリメントを探している飼い主さんにおすすめしたいのが、「美腸活ふりかけ おなか元気!」です。
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ビタミンDだけでなく、ビタミンAやビタミンE、グルタミンやタウリン、乳酸菌生成物質、核酸など猫が必要としている様々な栄養素をひとつのサプリメントでとることができます。
添加物にも配慮してつくられていますし、国内の工場で厳しい基準を守って製造されています。パウダー状なので、過剰摂取に注意が必要な脂溶性ビタミンの調節もしやすいという点もメリットです。
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まとめ
ビタミンDは骨や免疫力など、猫の健康維持に欠かせない栄養素です。
不足すると様々な問題が起こりますが、過剰摂取になると中毒症状を引き起こすことがあるため適切な摂取量をコントロールする必要があります。
ビタミンDの摂取は食品以外にもサプリメントという方法がありますが、過剰摂取には注意が必要です。「美腸活ふりかけ おなか元気!」はパウダー状ですので、量をコントロールしやすくおすすめです。