老猫の下痢はよくある症状ではありますし、すぐに治ることもありますが、やっぱり飼い主さんにとってはとても心配だと思います。
もちろん、猫の年齢に関係なく、何か異変があれば気になりますが、年齢を重ねた老猫だと特にその心配が膨らみます。
実は、猫が下痢をする原因は様々です。確実に原因を特定するためには、獣医師の診察が必要です。しかし、休診日だったり深夜だったりするとすぐに受診できないこともあります。すぐに病院にいけないときやまずは自宅で対策したいという飼い主さんのために、この記事では、下痢の原因と対策について解説します。
Contents
老猫が下痢をしたときの自宅での対策は?何をしたらいいの?
老猫が下痢をしていて「今すぐできることをしたい」というときに飼い主さんが自宅でできる対策をいくつか紹介します。
フードを見直す
下痢をしているということは、もしかすると、食べているフードが合わなくなっているのかもしれません。心当たりがあるようであれば、消化に良いフードに変更してあげましょう。ただし、急にフードをすべて変えず、 時間をかけて徐々に新しいフード比率を変えていくようにしましょう。老猫の場合は、シニア猫向けの消化しやすく栄養価が高いフードにしましょう。
水分補給をさせてあげる
下痢をしているときは水分補給をいつも以上にしっかりしなければ脱水症状になってしまいます。
老猫がいつでも楽に水を飲めるように、常に新鮮で清潔な水を用意しましょう。水の入れ物は毎日洗浄し、水も定期的に交換してください。
流れる水のファウンテンやウェットフードの導入やフードに少し水を加えたものを用意するのも良さそうです。
獣医師の診断の事前準備
下痢の原因が多岐にわたっていて病気の可能性も否定できないため、できるだけ早く獣医師に相談するのが望ましいでしょう。そのために、まずは、症状の記録を用意しましょう。老猫の下痢の頻度、量、色を記録してください。可能であれば、検便のために少量の便を保存して持参すると良いでしょう。そして、下痢以外にも、嘔吐、食欲不振などがないかを観察してください。
ストレスを減らす
ストレスが下痢やその他の問題を引き起こすことがあるため、愛猫のストレス管理はとても大切です。まず、安心できる静かな環境を作るよう心がけましょう。老猫が安心して過ごせるように、静かで安全な場所を用意してください。大きな騒音や他のペット、子供から離れた場所が理想的です。
老猫でも適度な運動が必要ですが、若い猫と異なり、関節に負担がかからない遊びを選びましょう。体力と健康状態に合わせて、遊びの時間を調整してあげてください。
また、毎日同じ時間に食事や遊びをすることでルーティンを作り、ストレスを軽減することも効果的です。
他にも、柔らかく温かい寝床でゆっくり眠れる環境を整えることや定期的なブラッシング、飼い主さんとのコミュニケーションも忘れないようにしましょう。
サプリメントの利用もオススメ
下痢の対策や予防のために、ペット用のサプリメントの利用もオススメです。
老猫の腸内フローラのバランスを整えることで、下痢のリスクを減らすことができます。腸内フローラは様々な要因で日々変化していますので、日頃からサプリメントで腸活しておくといいでしょう。
老猫の下痢の影には様々な原因がある
老猫が下痢をする理由は、フードやストレスなどの一時的なものから病気の兆候というケースまで様々です。下痢への対策を考える時にも、まず、下痢の原因の特定が重要です。
食事が原因で老猫が下痢をすることがある
老猫は年齢を重ねているため、若い猫より消化機能が衰えています。そのため、以前は問題なく食べていたフードが身体に合わなくなってしまうことがあります。合わないフードを食べたら、消化不良を起こして下痢を引き起こすことがあるのです。例えば、脂肪分が多いフードや食物繊維が過剰に含まれているフードは、消化器系に大きな負担をかけることがあります。
栄養バランスが不均衡なフードも下痢の原因になります。栄養バランスが偏ったフードや品質の低いフードは消化器系に負担をかけますし、場合によっては腸内フローラを乱す原因にもなります。
また、フードを急に変更したことが原因で下痢をすることもあります。猫はデリケートな生き物ですし、急に食事を変えたことで消化不良を起こしてしまうのです。
寄生虫に感染している
外に出る機会が多い猫の場合は特に注意したいのが寄生虫です。猫の腸内に寄生虫が住み着いていると、寄生虫が栄養吸収を妨げたり、腸壁にダメージを与えたりします。寄生虫が原因で、下痢や栄養不足や体重減少を引き起こすことがあります。
病気や感染症のサイン
下痢が病気や感染症のサインという可能性もあります。一例としては、猫伝染性腹膜炎(FIP)、猫免疫不全ウイルス(FIV)、猫白血病ウイルス(FeLV)です。これらの感染症にかかっていると、下痢などの消化器系の症状を発症しやすくなります。
また、消化器系の病気のケースもあります。腸内炎症、膵炎、腸閉塞、癌ということもあるため「下痢くらい大丈夫でしょ」と軽視できません。
腸内フローラが乱れている
腸内フローラとは、腸内の善玉菌と悪玉菌の住処です。腸内フローラが乱れることで善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れて、腸内環境が悪化すると下痢をすることがあります。腸内フローラは様々な要因で変化するため日頃から注意が必要です。
薬の副作用というケースも
投薬や治療を行っている場合は、薬の副作用で下痢をすることがあります。例えば、抗生物質などの薬物治療で、腸内細菌がバランスを崩した結果、下痢を引き起こすことがあります。
これは、薬剤が善玉菌と悪玉菌の両方を殺菌して腸内フローラを乱すためです。気になる場合は治療をしてくれている獣医師に相談してみましょう。
ストレスが下痢の原因になる
猫は特に環境の変化に敏感でストレスの影響を受けやすいデリケートな生き物です。
そして、老猫になると、若いときより環境の変化や新しい状況に敏感になります。この変化がストレスとなり、腸内フローラが乱れたり、消化機能に悪影響を及ぼしたりして下痢を引き起こす原因となります。例えば、引っ越しや新しいペットのお迎え、結婚などで家族が変わった場合に老猫にとってはストレスになります。
老猫の下痢予防と健康維持にオススメのサプリメント
老猫の下痢予防や健康維持のために、オススメしたいサプリメントがあります。
「美腸活ふりかけ おなか元気！」です。
このサプリメントは、獣医師と共同で開発されたもので、猫の健康をサポートするために優れた成分が含まれたサプリメントです。
身体を守るグルタミンや腸活に役立つ亜鉛酵母、核酸。そして、健康維持に欠かせないビタミンA、ビタミンE、ビタミンDなどが含まれています。
「美腸活ふりかけ おなか元気！」は、パウダー状のサプリメントなので、使用方法は今食べているフードにかけるだけと簡単です。導入しやすさも魅力です。
まとめ
今回は老猫の下痢について解説しましたがいかがでしたか?
老猫が下痢をする原因は多岐にわたっており一時的なものもあれば、病気の兆候である場合もあるため、慎重に対処する必要がります。もちろん、獣医師に相談することが最も重要です。
その上で、フードの見直しや水分補給、サプリメントの活用、ストレス管理といった、飼い主さんができる対策や予防策もあります。大切な愛猫のために下痢の予防を日頃から気にかけてあげましょう。
