老猫の飼い主さんが心配する症状でよくあるのがゆるい便です。発見したときは「えっ、大丈夫なの？」と驚きます。
排泄物の変化は老猫の身体に何らかの異変が生じているというサインです。その異変は、一時的なストレスや老化によるものであったり、病気の兆候として現れていたりすることもあります。
この記事では、老猫の便がゆるくなる原因と自宅でできる対策を提案します。
老猫の便がゆるくなる原因と対策！
老猫の便がゆるくなる原因は様々です。一時的なものであるケースもあれば、病気や感染症のサインということもあります。
原因1: 食事が原因になっている
老猫になると、元気そうに見えても消化器官の機能は衰えています。そのため、食事が身体にあわなくなってくることがあるのです。脂肪分が多い食事や消化しにくい食材を与えている場合、便がゆるくなることがあります。
対策として食事の見直しがあります。高品質で消化に良い猫用のフードへ切り替えることで消化不良を起こしにくくなります。獣医師のアドバイスを受けて、猫の年齢に適した食事を選ぶことが大切です。
原因2: 腸内細菌のバランスが崩れている
腸内細菌の住処である腸内フローラのバランスが乱れ、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると便がゆるくなることがあります。老猫になるとストレスなどを感じやすくなり腸内フローラが乱れることがあります。
対策としては、ペット用のサプリメントの使用などが考えられます。獣医師の指導のもと、腸活に適したサプリメントを食事に取り入れることで、腸内環境を改善することが可能です。
原因3: 病気や疾患のサイン
老猫は様々な疾患にかかりやすくなっています。年齢を重ねるごとに身体は衰え、免疫力、体力も下がっています。そして病気や疾患が消化器系統に影響を与えた場合は、便がゆるくなることがあります。
対策としては、普段からの定期的な健康診断で疾患の早期発見・早期治療をすることです。症状が出ている場合には早めに獣医師に相談しましょう。
原因4: ストレスが原因
老猫は環境の変化に敏感でちょっとした変化でもストレスを感じます。このストレスが消化器系の問題を引き起こす原因となることがあります。
そのため、安心できる環境作りが欠かせません。老猫がリラックスできる快適な環境を整え、ストレスを最小限に抑えることが大切です。静かな環境でいつもの定位置に安全な隠れ場所をつくること、相性が悪い他のペットや加減ができない子どもがいない場所が理想です。
原因5: 薬剤の副作用ということも
特定の薬剤が便の質を変化させるケースがあります。例えば、抗生物質などは腸内フローラに影響を与えるため、便がゆるくなることがあります。
気になる場合は、獣医師と相談し、猫が現在使用している薬剤が便の問題に関連しているかどうかを確認しましょう。
原因6: 脱水症状
老猫は脱水症状になりやすく、便の質に影響を与えることがあります。特に、ゆるい便は水分を奪うため水分補給をさせてあげる必要があります。
原因7: 運動不足
老猫になると運動量はどうしても減ってきます。若い頃のように家の中を走り回って遊ぶことはなくなります。もちろん、若い頃のような運動は必要ありませんが、運動不足は消化器系の健康に悪影響を及ぼします。適度な運動で腸の動きを活発にし、便の質を改善しましょう。
老猫のために普段からできる予防策
老猫の便がゆるくなると飼い主さんは心配だと思います。できることなら予防してあげたいと思うのではないでしょうか。便の問題の原因は多様ですので、完全な予防はできません。しかし、日々の生活習慣や環境の管理である程度の予防は可能です。
老猫にあったフードを選ぶ
老猫の消化器系は非常にデリケートになっていて、若い頃と同じではありません。そのため、老猫にあったフードが必要です。
市販のキャットフードの場合は、高品質のシニア猫用フードを選んでください。そして、老猫の年齢、健康状態、好みに合わせて種類や量、与え方を調整することが大切です。食物アレルギーや特定の成分に敏感な猫もいますので、必要に応じて獣医師と相談しながら最適なものを選びましょう。
定期的な健康チェックをする
老猫は健康上の問題が起こりやすくなっています。これは、歳を重ねていますので仕方がないことです。私たち人間と同じです。
加齢は避けることができません。だからこそ、病気の早期発見と早期治療が老猫の健康維持において非常に重要です。定期的に獣医師の診断を受ければ、消化器系の問題だけでなく、その他の健康問題にも早く対応できます。
水分補給ができる環境
脱水は消化器系の問題を引き起こす原因の一つで、とても危険です。老猫が常に十分な水分を取れるようにしましょう。例えば、複数の場所に水を置いたり、水を好んで飲む環境を作るためのファウンテンもオススメです。
ストレスの管理をする
老猫はストレスに非常に敏感です。ストレスが健康上の問題の引き金になることもあります。ちょっとした環境の変化や家庭内の騒音、他のペットとの相性など、老猫のストレスの原因は多岐にわたります。猫がリラックスできる安全で静かな場所を用意してあげましょう。
また、老猫は体温調節が苦手なため、屋内の環境を適切に保つことも大切です。暑すぎず寒すぎない快適な温度を維持してあげることで、猫がストレスなく過ごせる環境を作れます。冬場や夏場はエアコンを使用して温度管理をしてあげてください。
そして、老猫との日常的なコミュニケーションは、猫の健康状態を把握するのに非常に有効です。猫の行動や体調の変化に注意しつつ、何か異常を感じたらすぐに獣医師に相談することが大切です。
適度な運動
老猫になるとどうしても運動量が減ります。ゆったりとくつろいでいる事が多くなって、走ったり飛んだりしていた若い頃とは行動が異なります。しかし、適度な運動は老猫の健康維持に必要です。猫の年齢や健康状態に合わせた無理のない範囲での運動ができるように遊んであげると良いでしょう。
腸内フローラの健康維持
腸内環境が排便の問題に関わっているのは猫も私たち人間も同じです。そのため、老猫の腸活も下痢予防としての効果を期待できます。ペット用のサプリメントやプレーンヨーグルトを与えることで、消化器系の問題を予防することができます。獣医師の指導を受けつつ、サプリメントや食品を適切に与えるようにしましょう。
オススメのサプリメント「美腸活ふりかけ おなか元気！」
老猫の腸活と栄養のバランスをとるためにオススメのサプリメントがあります。
「美腸活ふりかけ おなか元気！」です。このサプリメントは、猫と犬のために開発された専用サプリメントです。獣医師との共同開発によって商品化され、安全性が高く信頼できます。
腸内環境を改善する亜鉛酵母、核酸、グルタミンが含まれており、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンDなどの必要な栄養素も配合されていて、パウダー状で取り入れやすいサプリメントです。
まとめ
老猫の便がゆるい原因と対策、そして予防のためにオススメのサプリメントを紹介しました。
老猫の便がゆるいときの原因は様々です。フードやストレス、そして、病気の兆候というケースもあります。そのため、獣医師に相談するのがもっとも確実です。その上で、フードを変更したり、水分補給ができる環境を整えること。ストレス管理やサプリメントを利用した腸活をすることで対策と予防ができます。
